王銘エン『棋士とAI ―― アルファ碁から始まった未来』(岩波新書、2018年) 囲碁棋士の立場からアルファ碁の実像、AIと人間の関わり方について迫った一冊。書店で『囲碁AI新時代』を立ち読みしたときは囲碁素人では流石に読むのが辛いと思ったが、本書は囲碁…
2017年は南方熊楠生誕150年であり、表題に挙げたように年末から南方熊楠関連の展覧会が東京で2つ開催されていた。国立科学博物館「南方熊楠 -100年早かった智の人-」は行っておいて損はない。順番としては、まず「野生展」を見てから、後日「南方熊楠」を…
倉本一宏『藤原氏 権力中枢の一族』(中公新書、2017年) 藤原氏がいかに権力を握り続けたかをコンパクトにまとめた一冊だが、筆者が「はじめに」で語っている野望は意外にも大きい。藤原氏の権力掌握の様相のなかに潜む大きな意義について筆者は以下のよう…
達日出典『八幡神と神仏習合』(講談社現代新書、2007年) 3月に宇佐八幡宮を訪ねようと思い、歴史背景が書かれた本を手に取った。八幡神の成立と伝播について書かれた新書である。 八幡神が神仏習合を先導していたことをちゃんと読んだのは初めてだ。仏教や…
小学校の頃は毎日のように町立図書館に通っていたし、高校・大学の頃は学校図書館に入り浸っていた。当然、大学院では図書館の地下書庫に張り付いていた。溢れんばかりの本棚に囲まれていると精神が高揚する。 日比谷図書文化館で行われている「ARTISTS MEET…
岡崎守恭『自民党秘史 過ぎ去りし政治家の面影』(講談社現代新書、2018年) 政治学も政策論議も嫌いじゃないのだが、やはり面白いのは政争と政治家だろう。この本では、いわゆる大物政治家の人となりを日経新聞のベテラン政治記者が語っている。 当然田中角…
スザンナ・フォーレスト(松尾恭子訳)『人と馬の五〇〇〇年史 文化・産業・戦争』(原書房、2017年) 馬と人間の関わりを様々なテーマから取り上げていく一冊。構成としては進化、家畜化、野生、文化、力、肉、富、戦というテーマに分けられている。 ジャー…
面白い展覧会が無いかなとネットを彷徨っていると、こんな記事を見つけた。 artscape.jp 多少建築に興味があれば知っているような建築家が紙の上に展開したヴィジョンを無料で見られるというのは魅力的だ。国立近現代建築資料館という施設があることはなんと…
楠淳生、中村健二『野球と実況中継』(彩流社、2017) 私はスポーツアナウンサーの名調子が好きで、競馬や野球の名実況と言われるような場面は何度も見てしまう。この本では関西ではお馴染みであろうABC楠淳生アナが野球中継の技術論について語っている。 前…
先日桐生市へ行ったとき、折角だから名物的なものを食べようと訪れたのが志多美屋本店。 外観はこんな感じ。 なかなか名店の香り漂う佇まい。 私は2台しか止められない狭い駐車場に停めましたが、提携しているコインパーキングがあるようなのでそこに停める…
藤井猛『四間飛車上達法』(浅川書房、2017年) 本書は、ありきたりな技術書ではありません。私の主観を全面に出した、講義形式の全く新しい一冊となっています。(p. 3) 緒言のこの文に本書の特異性が現れていると言っていい。単に定跡を紹介したり実戦譜を…
宮沢輝夫『秋田犬』(文春新書、2017年) タイトルの通り秋田犬について書かれた一冊。昨年末というタイミングで出されたのは戌年を意識したのだろうか。 第1章は秋田犬の世界での知名度の高さについて、第2章では秋田犬という犬種がいかにして産み出されて…
出村和彦『アウグスティヌス――「心」の哲学者』(岩波新書、2017年) アウグスティヌスの生涯と思想をダイジェスト的にわかりやすく紹介した一冊。 かつてアウグスティヌス『告白』(服部訳)を読んだとき、意外にも説教臭くないその内容に驚いた記憶がある…
新年のお出かけがてら群馬栃木近辺で風景印を貰いました。長柄局の風景印はなかなか可愛らしく印影も綺麗です。桐生の風景印は織物絡みが多く地域色が分かりやすいですね。 邑楽町 長柄 中野 桐生市 桐生 桐生川内 足利市 足利 足利葉鹿 足利小俣
気がつけばもう有馬記念の時期。なぜかホープフルSが有馬の後にあることで若干興が削がれている気はしないでもないが、多くの競馬ファンにとって本当の〆の大一番は東京大賞典、あるいは東京2歳優駿牝馬か高知県知事賞だろうからそこまでの問題でもない。 世…
金を使わずにアイドルというコンテンツを精神安定剤として服用している(真っ当とは言い難い)人間が選ぶ2017年のいい曲です。当然金を使わなくてもある程度公式が聞かせてくれる曲しか選びません。 1位 NGT48/みどりと森の運動公園 www.youtube.com 2位 =…